英語長文問題

 
阿佐谷英語塾

早期の長文読解力養成と徹底英作文対策,難関大学受験のための英語塾。


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(9.8.2017 更新)

英語長文読解問題の出来が大学受験の合否を左右します。長文読解の基礎が出来ている,難関大学受験生に,自習用の英語長文問題を提供する際,解答・解説と共に良質な全訳(全文和訳)を提示することが,長文読解問題演習の最善の方法です。内容の理解はもちろん,文構造,多義語の解釈などの全てが日本語の訳に出るからです。あくまでも入試の英語英文和訳の範囲を越えず,なおかつ良質な全文和訳を提示出来るのは,たとえ有名受験参考書の執筆者や解説者であっても,塾・予備校あるいは高校・大学で英語を教える者のごく一部です。文法・構文・単語等,英語そのものの力はもちろん,幅広い背景知識,英語長文の文脈と行間を読み取る感性と想像力,そして外国語と母国語の橋渡しをする日本語の表現力が求められるからです。2016.11.6 に,阿佐谷英語塾としては当面の目標であった 120題に達しましたが,これからも少しずつ増やしていくつもりです。

ただし,生徒に全訳を提供することと,生徒に全訳を求めることはまったく違います。受験生には1000語を越える英語長文の全文を和訳する時間的余裕などないほうが普通です。またその必要もありません。「訳せない=読めない」という悪い図式が出来上がる恐れもあります。Keys to Success を参照。全訳でカヴァーし切れない難解な箇所は英文和訳演習(英語下線部和訳)でも取り上げていますから,英文和訳の演習が必要な人はこちらを利用してください。なお,阿佐谷英語塾の実際の授業は英語長文全文掲載の復習テストと対になっています。下にそのうちの数例を載せておきますが,難度は実際の試験問題よりもむしろ高いでしょう。自信のある人は挑戦してみて下さい。全訳とこの復習テストが対になると,英語長文読解力養成の強力な武器となります。全国の受験生の復習用に,各「英語長文問題」毎の「復習テスト」を公開することも考えましたが,これはやはり授業が前提でないと無理だと判断し,断念しました。

外国語である英語の文章を速く正確に読むということは,要するに,母国語である日本語の読解力に限りなく近づけることです。外国語である以上,一定レベルの文法・構文の知識(読解文法)はもちろん必要です。言うまでもなく,それなりの背景知識,そして最初にして最後の決め手は単語力でしょう。パラグラフ・リーディングをはじめ,スキミングだスキャニングだリーズニングだと,様々な技法が喧伝されていますが,私自身は,ある程度,段落を意識する以上のことを考えて英文を読むことはほとんどありません。頭の中で日本語に置き換えることももちろんありません。英語は基本的には左から右へと読むものですが,読み慣れてくれば,上から下へと読めるようになります。つまり,左の目と右の目を活かして行の左側と右側をほぼ同時に読み取る訳です。人間の眼は左右に付いているので,縦書きよりも横書きのものを速く読むのに適しているようです。(ただし一定以上の視力を有することが前提になります。近年,目が悪くなって初めてそのことに気がつきました。)元々,生徒にそこまで求めるの無理で,例外は一部の海外帰国生だと思っていましたが,英語教育に非常に力を入れている高校の生徒の中には,それに近いレベルの人もいるようです。しかし,難関大学入試レベルの英語長文読解問題でそれができる人はあくまでも例外です。

私が常日頃生徒に言っているのは,設問を意識しつつ,ストーリ(論旨)の展開に沿って段落ごとに内容を素直に追っていくことです。その際,心掛けるのは,文章の主題と,その主題に対する筆者の基本的な立場を早めにつかむことです。たいていの英文は,入試の出題者が不自然な手の加え方をしていなければ,平均的な日本語の文章よりは論理展開がはるかに明解で,内容を追いやすいものです。接続語と代名詞に注意して「文脈を追う」演習を重ねることです。ただし,英語の文章構成はけっしてワンパターンではありません。第一段落の最初のセンテンスで主題(と同時に結論まで)が提示されている場合もあれば,第一段落(ときには第二段落の)最後のセンテスで主題が明らかになる場合もあります。段落が変わってストーリが展開していくときも,内容的には段落は必ずしも必要ない程度のこともあれば,段落と共に主題が大きく転換していくこともあります。また英語の文章も名文ばかりとはいかず,駄文・悪文も少なくありません。ときにはパッセージの途中で主題が変化し,前半の内容は刺身のツマにさえならない場合もあります。したがって,英語の文章構成には基本的なひとつのパターンがあり,それを理解していさえすれば,あらゆる英文の内容が追えるかのような解説は,受験生にとってむしろ大きな弊害となります。いわゆる「パラリー」などはその類の典型と言ってもよいでしょう。

また2005年度の千葉大の,超が2つか3つ付く英語長文問題のように,試験時間内にまともに本文を読んで設問に取り組むのは物理的に不可能なケースもあります。要は,試験時間と英語の本文と設問の質と量のバランスです。時にはパッセージの内容を大まかに把握するための飛ばし読みや斜め読み (いわゆるスキミング) も,設問に関わる箇所を見つけながら読んでいく拾い読み(いわゆるスキャニング) も必要です。しかし間違えてはいけないのは,時間をかけて丁寧に読めばきちんと理解できる程度の精読力があっての速読です。母国語で新聞や雑誌を読むことを考えればわかるはずです。もちろん,受験には実力以上の点を取るためのテクニックも必要です。しかし,それはある程度の読解力をつけた上でのことです。まず先に考えることではありません。学問に王道なし There is no royal road to learning. と言いますが,難関大学の英語長文読解問題は邪道(小手先のテクニック)で合格ラインに達するほど甘いものではないからです。

人によって向き不向きがあり,英語の勉強に限らず何事も自分に合っている方法が一番ですから,一概には言えませんが,いまどき同時通訳方式と称して 1語(あるいは 2-3語)ずつ前から読んでいくなどという読み方では,1000語,1500語という最難関大学の長文問題にはとても対処出来ません。少し易しい英文なら,数語から10数語の意味の固まりを瞬時に読み取るくらいのスピードが求められているのです。I met a friend of mine at the shop yesterday. 程度の英文で前から読むも,返り読みをするもしないもないのです。またスラッシュ・リーディングも根強いファンがいますが,一目で意味の固まりを把握できてはじめてスラッシュを入れられるわけですから,それができればわざわざスラッシュなど入れる必要はないはずです。自分が間違えて入れたスラッシュに縛られて,文構造も意味内容も掴めなくなるなどという本末転倒だけは避けてください。仮にスラッシュを入れる場合でも,英文をなるべく大きな意味の固まりで捉える練習をしましょう。これはナチュラルスピードのリスニングにも共通することです。

なぜ原則として,2015年,2016年といった最近の問題を取り上げずに,少し前の問題を掲載するのかについて説明しておきます。阿佐谷英語塾の「英語長文問題」は単に出題傾向を知るための材料を提供しているのではなく,あくまでも「問題演習」が目的です。でなければ時間と労力を費やして解答・解説・全訳を付す必要がないことは言うまでもありません。一方,受験生は,ある時期になったら(その時期は人によって異なりますが),少なくとも第一志望,第二志望の大学・学部の過去何年分かの問題を入試と同じ制限時間で解いていく作業が必要不可欠になります。実際の過去問,特に直近の過去問に勝る模試は存在しないからです。あえて最近の問題を取り上げずにおくのはそのためです。なお,ご要望の多かった復習テストの数を増やし,出題校がわかるものは明記するとともに,英作文の「解答例」を掲載していきます。ただし,SAレベルは文字通り Super Advanced であることを断っておきます。 

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since September 2013 (このページを初めて web に公開したのは2007年3月です)

[大学入試過去問,英語長文問題(全訳)-現在125題]

英語長文問題(高3ADレベル)1-5(学習院・文,法政・法,学習院・法,他)
英語長文問題(高3ADレベル)6-10 (国際基督教,関西学院・法,慶応・医,他)
英語長文問題(高3ADレベル)11-15(慶応・理工,富山,千葉,東京工業,他)
英語長文問題(高3ADレベル)16-20(中央・法,慶応・経済,青山学院,中央・文,上智・外国語)
英語長文問題(高3ADレベル)21-25(東北,法政・法,法政・社会,他)法政・法の本文と全訳を改訂 15.10.2013
英語長文問題(高3ADレベル)26-30(早稲田・法,北海道,他)7.30.2014
英語長文問題(高3ADorSAレベル)1-5(神戸,神戸,法政・経済,他)
英語長文問題(高3ADorSAレベル)6-10(早稲田・商,関西学院・文[英文和訳の採点基準],神戸,富山,他)
英語長文問題(高3ADorSAレベル)11-15(高崎経済,北海道,東京工業,神戸,慶応・医) 5.16.2009
英語長文問題(高3SAレベル)1-5(上智・外国語,筑波,大阪外国語,他)
英語長文問題(高3SAレベル)6-10 (名古屋,同志社・経済,一橋,他)
英語長文問題(高3SAレベル)11-15(都立・理工[解法の説明],上智・外国語,名古屋,北里,早稲田・理工)
英語長文問題(高3SAレベル)16-20(慶応・理工,東京理科・薬,都立,東京,他)
英語長文問題(高3SAレベル)21-25(金沢,大阪,名古屋,千葉,東京理科・薬)23名古屋の解説補足 7.24.2015
英語長文問題(高3SAレベル)26-30(早稲田・法,早稲田・文,一橋,東京,千葉) 28一橋[語句と構文の補足] 7.31.2015
英語長文問題(高3SAレベル)31-35(一橋,東京外国語,岡山,早稲田・政経,慶応・法)
英語長文問題(高3SAレベル)36-40 (東京理科・薬,上智・文,慶応・文,早稲田・文,慶応・経済)
英語長文問題(高3SAレベル)41-45 (千葉,千葉,慶応・文,東京外国語,滋賀) 5.13.2009
英語長文問題(高3SAレベル)46-50 (東京,宇都宮,群馬,奈良女子,他) 順番入れ替え PDF変換 6.14.2014
英語長文問題(高3SAレベル)51-55 (一橋,大阪,早稲田・理工,早稲田・政経,東京医科歯科)52 阪大 本文37行目 仮定法過去完了の説明補足 11.11.2015
英語長文問題(高3SAレベル)56-60 (東京理科・理,早稲田・理工,同志社・法/文化情報,神戸市外国語,東京) 60 東京大学 解説補足 9.8.2017
英語長文問題(高3SAレベル)61-65 (立命館・A方式,慶応・総合政策,他) 62設問C 内容真偽 解説補足 7.25.2015
英語長文問題(高3SAレベル)66-70(一橋,慶應・総合政策,慶應・文,東京外語,他)組み合わせ入れ替え,PDF変換 6.7.2014
英語長文問題(高3SAレベル)71-75 (早稲田・法,筑波,一橋,慶應・経済,東京工業)11.6.2016
英語長文問題(高3SAレベル)76-80 (大阪・後期,一橋,慶應・経済,大阪市立,早稲田・法)5.8.2017
英語長文問題 復習テスト (1学期 高3SAα,β) 復習テストと「英作文&応用問題解答例」8題 8.29.2013
英語長文問題 復習テスト (夏期 高3SAα,β,高3AD) 復習テストと「英作文&応用問題解答例」6題 8.31.2013
英語長文問題 復習テスト (2学期 高3SAα,β-1) 復習テストと「英作文&応用問題解答例」6題 11.1.2013
英語長文問題 復習テスト (2学期 高3SAα,β-2) 復習テストと「英作文&応用問題解答例」5題 1.4.2014

[補足 6.23.2015]同時通訳方式とスラッシュ・リーディングに関しては,これと密接な関係にある英語の「読み下げ論」と「訳し下げ論」を,[難関大学受験]英語の勉強法>英語の読み下げについてで,世間にはびこる,いわずもがなの低レベルな俗説として取り上げている。したがって重複は出来るだけ避けるが,ある大学受験英語の塾が,要はスラッシュ・リーディングのことを「英語直読直解法」と称して,「英語を日本語に訳して理解するのではなく英語のまま直接読んで直接理解する」,従来の訳読法とは根本的に異なる画期的な英語長文読解法であると謳っているので,ひとつ重要な指摘をしておきたい。まず Tom studied history in the library yesterday. という中一レベルの例文を取り上げて,訳読法だと「トムは 昨日 図書館で 歴史を 勉強した」という返り読みが起き,この返り読みこそが日本の英語教育を失敗させている元凶であると断じている。一方,直読直解法では Tom studied / history / in the library / yesterday.「トムは勉強した / 歴史をね / 図書館で / 昨日のことですが」 となり,英語の語順どおり理解することになると言う。さらに,高校生になって教科書の英文が長くなればなるほど,そして複雑になればなるほど,ますますこの方法が威力を発揮すると言い,驚くほど簡単に英語が読めるようになるので,まるで日本語を読んでいるのと同じように,直接理解できると説明している。そして,日本の英語教育のほとんどが訳読法で,真剣に直読直解に取り組んでいるのは,まだほんのわずかだと嘆いている。

ところが,ネットで,例えば「英語(英文)を速く読む方法」等の類似のフレーズで検索してみれば,ほぼ10年前から,まず例外なく「英語を読むとき日本語の語順で返り読みをしない,ネイティヴと同じように前から読む」そして「意味の固まりごとにスラッシュを入れていく」ことを薦めている。さらに返り読みの習慣を是正する方法として「音読」を挙げている。今どき訳読法を薦めているサイトなどまずお目にかかることはない。例外は翻訳家の養成を目的とする講座くらいだろう。あまりにも「読み下げ論」一辺倒なので,従来の訳読法にも思わぬ効用があるのでないかと考えてみたくなるほどである。つまり前述の主張はほとんど根拠のない単なる思い込みに過ぎないのである。しかし私が直読直解法なるものを問題視する理由は,低レベルな揚げ足取りではなくもっと本質的なことである。上記の英語の例文について Tom / studiedと主語と動詞をスラッシュで区切っていないのも,歴史を「ね」とか昨日「のことですが」と余分な言葉を補っていることも目くじらを立てるほどのことではないだろう。問題は,「英語を日本語に訳して理解するのではなく英語のまま直接読んで直接理解する」という記述である。上記の例文は現在は中一レベルかもしれないが,現政権,文科省,そして財界が主導する英語の早期教育が本格化すれば,小学校低学年で扱うレベルになるだろう。一部の海外帰国生や親の経済力を背景に人為的な英語環境に浸ってきた生徒を別とすれば,study, history, library といった単語は自然に身につくものではない。英語のまま直接理解するとはどういうことだろう。当然,英和辞典の助けを借りることはないはずだ。では教師が英語で説明するにしろ,英英辞典の助けを借りるにしろ,それがどれだけの時間を要する作業になるか考えたことがあるだろうか。

最もポピュラーな英英辞典 Longman English Dictionary の定義を拝借すると以下のとおりである。
study 1 to spend time reading, going to classes etc in order to learn about a subject 2 to watch and examine something carefully over a period of time, in order to find out more about it 3 to spend a lot of time carefully examining or considering a plan, document, problem etc[=look at]
history 1 all the things that happened in the past, especially the political, social, or economic development of a nation 2 the events that took place from the beginning and during the development of a particular place, activity, institution etc 3 the study of past events as a subject in school or university 4 an account of past events 5 a record of something that has affected someone or been done by them in the past
library 1 a room or building containing books that can be looked at or borrowed 2 a group of books, CDs etc, collected by one person 3 a room in a large house where books are kept 4 a set of books, CDs, videos etc that are produced by the same company and have the same general appearance

要するに,歴史的経緯の厳密な検証を抜きにして「正則英語」だ「変則英語」だという言葉を持ち出したり,先人たちの英知の結晶と言ってもよい study「勉強する」, history「歴史」, library「図書館」といった訳語を軽々しく扱わないことである。なお,「英文が長くなればなるほど,そして複雑になればなるほど,ますますこの直読直解法が威力を発揮して,まるで日本語を読んでいるのと同じように,直接理解できる」という部分に関しては,日を改めて塾長のメッセージで取り上げたい。[ここまで補足]

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