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自由英作文の書き方


(2019.2.16 更新←2018.12.31)

「自由英作文」の書き方と採点基準をテーマとする多数のサイトが存在し,また「自由英作文」に関する多くの受験参考書が出版されている。 さすがに最近は,あまり荒唐無稽な意見は淘汰されいると思っていたが,実際には,以前と大差のない支離滅裂な意見がまかり通っている。 いっぽう最近ふえたのは,ひとつは「自由英作文の書き方」と称しているにも関わらず,もっともらしい見出しや目次を付け,どうでもよいことをくどくど述べているだけで, 肝心の自由英作文の実例をまったく挙げていないもの。もうひとつは,一,二の実例を挙げてはいるものの,肝心の解答例が英語表現の点でも内容の点でも合格ラインに達していないレベルのものである。

阿佐谷英語塾は早くから,早稲田法学部,東京大学,次いで一橋大学,東京外国語大学,早稲田国際教養学部,早稲田政経学部,さらには最近の慶応経済学部の自由英作文の問題を取り上げて,解答例を提示してきた(自由英作文問題 解答例 暗記例文)。かつて存在した自由英作文のサイトは,現在はすでに閉鎖されたか,更新をストップしているものがほとんどであり,阿佐谷英語塾の「自由英作文」のページが最も「老舗」になるのではないだろうか。三年前に「自由英作文の書き方と採点基準」をアップロードした理由は,当時「50語を超えたら四段落に分けて,箇条書きにする」という,信じられないような主張がネットに流布し,それを真に受ける受験生がいたからである。

ところがこの種の主張は現在も根強く残っているし,同じようなこと言っている自由英作文の参考書が今でも広告宣伝されている。 したがって,まず東京都内の主要な大学・学部について語数指定と段落数指定の有無を確かめる。次いで,自由英作文で試される力とその採点基準に触れてから, 求められる「論拠=理由」の数に応じた英文の「構成」を取り上げる。さらに自由英作文に必要な定型的な英語表現を用いて,説得力のある解答例を提示していきたい。

1 自由英作文の語数と段落
2 自由英作文で試される力と採点基準
3 タイプ別自由英作文の書き方=解答例
 3-1 賛否を論じるタイプ(早稲田政経+一橋)
 3-2 大学公表 問題と解答例(秋田大学)
 3-3 自由に自分の意見を述べるタイプ
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1 自由英作文の語数と段落

[東京大学] 常に語数指定あり,段落数指定なし。

[一橋大学] 初年度の2000年以来,語数指定あり,段落数指定なし。

[東京外国語大学] 常に語数指定あり,段落数指定なし。大学が公表した解答例では,語数200語程度で,2008年は二段落,2009年は三段落,2016年は250語程度で四段落,2018年は200語程度で三段落であった。(この項補足)

[早稲田法学部] 初年度の1999年以来,語数指定なし。1999年,2002年,2003年を除き "a paragraph" という指定あり。

[早稲田政治経済学部] 初年度の2008年以来,語数指定なし,"a paragraph" という指定あり。

[早稲田国際教養学部] 初年度の2006年以来,語数指定なし。段落数は年度によっては指定なし。2016年以降は "a paragraph" という指定あり。

[慶応大学経済学部] 初年度の2000年から2009年までは語数指定あり。2010年以降は語数指定なし。2007年~2009年を除き段落に関する指定なし。

[青山学院大学:文学部,法学部,経済学部,国際政治経済学部] 常に語数指定あり。英米文学科B方式以外は段落数指定なし。

[中央大学商学部] 常に語数指定あり,段落数指定なし。

1-1 早稲田大学「自由英作文」の語数と段落

受験者数の合計が最も多い早稲田大学三学部の「自由英作文」の特徴は,語数指定がないこと,段落については "(write) a pragraph" と明確に指定されていることである。つまり語数は,解答欄の大きさによって一定の範囲内に納めることを求めているものの,採点の基準としてそれほど重視していないことになる。一方,段落の指定については,実際に厳密に適用されるかどうかは別として,建前上は,段落改行をした時点で即採点対象外もあり得ることになる。

したがって,早稲田大学「自由英作文」の解答例と明記し,なおかつ設問の英文も載せながら,四段落の解答を提示しているサイトがあるのは理解に苦しむ。その中から一例だけを取り上げる。(アンダーライン-引用者)

[早稲田大学政治経済学部 2018年]
Read the statement below and write a paragraph giving at least two reasons why you agree or disagree with it. Write your answer in English in the space provided on your written answer sheet. (It is suggested that you spend no more than 15 minutes on this section.)

"A law should be passed in Japan establishing a minimum percentage of women in key positions in the government and major corporations."

[解答例 1]
I agree with the statement. There are two reasons.
Firstly, it is not fair to women that more men are in key positions than women. Japan already has the Equal Employment Opportunity Act, but it had little effect. We need equal rights for both sexes.
Secondly, if men and women in key positions compete with each other, major corporations can employ them at a lower cost. Reducing labor costs will lead corporations to increasing profit. Also, Government can hire excellent workers.
Thus, the law should be passed in Japan establishing a minimum percentage of women in key positions. (98 words)

※なお入試の「自由英作文」はあくまでも一定レベルの英語を書く力を試すことが主な目的であり,主張の中味の良し悪しは通常は二次的な要素である。とはいえ,受験生に提供する解答にそれなりに説得力のある内容が求められるのは当然である。しかし上記の解答の内容には,おそらく出題者も首を傾げざるをえないだろう。第三パラグラフを読む限り,賛成あるいは反対という以前に,そもそも筆者は "a minimum percentage" の趣旨や意図がわかっていないようだ。「男女を競争させ,さらに低賃金で働かせることで,企業がさらに利益を上げられる」ことが賛成の理由だとは,意表をついた実にユニークな意見だと感心せざるを得ない。

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2 自由英作文で試される力と採点基準

前述の通り,一般に「自由英作文」は英文をミスを犯さずに書く力のテストであり,主張の説得力の有無はこれまで主な採点基準ではなかった。その理由は,最難関大学であっても,ほとんどの受験生の英語作文能力が,内容の良し悪しを基準に採点するレベルには達していないからである。それ以前に,文法,構文,語彙,語法のいずれの点でも,自分の主張を正確に伝えるための英語表現が身についていないからである。中味はどうでもよいということではまったくないが,要するに「自由英作文」はあくまでも英語という外国語の試験である。問題は,その採点基準と減点対象となるポイントは何かということである。まず減点法か加点法かという点に触れてから,①英語表現,②構成・内容の二つに分けて取り上げる。

2-1 自由英作文の採点基準

減点法か加点法か。大学が公表しない以上,正確な採点基準は誰にもわからないというのが本当のところだろう。ただし常識的に言って,加点方式による採点が事実上,不可能なことは実際に採点してみればわかる。「和文英訳」形式であろうと「自由英作文」形式であろうと,英語表現として明らかな誤りがあれば減点されることは間違いない。文法の誤りやスペリングのミスは減点方式だが,内容は加点方式だという人がいる。もしかするとそういう大学・学部もあるかもしれないが,減点法と加点法では逆のようでいて,相対値(他者との比較)としての得点には結果としてそれほど影響しないので,あまり気にする必要はないだろう。

2-1-1 通常,減点の対象になる英語表現の誤り

*スペリングの誤り。「原則として」同じ単語については重複して減点されない。
*文頭の小文字,三単現のsの脱落のような,ケアレスミス。
*to不定詞か動名詞か,自動詞か他動詞か,時制の不一致,接続詞や前置詞の誤用,不可算名詞,複数形名詞の所有格のような,文法・語法上の誤り。
*主語または目的語の脱落のような,構文上のエラー。ふつう文法・語法のエラーよりも大きく減点される。

減点は一点単位か二点単位か,あるいは構文エラーは何点減点されるかは,おそらく大学・学部によって異なる。また自由英作文の配点が何点かによって,さらには英語の配点が何点かによって,減点の重みは大きく変わってくる。配点が10点だと,一ミス一点減点でも,ケアレスミスは命取りになりかねない。まして二点減点であれば,ミスを犯さないことが全てに優先することになる。したがって,受験する大学の自由英作文の配点と,語数指定がない場合には,求められると考えられる最少語数を把握することが重要である。その意味では,以下のアドバイスは正しいことになる。

※長く書くとそれだけミスを犯す可能性が高くなるので,短めに書くほうがよいというアドバイス。
※ミスを犯すおそれのない,できるだけ平易な文法・構文・単語・イディオムを使って書くようにするというアドバイス。

2-1-2 通常,減点または採点対象外になる英語表現以外のポイント(語数指定違反)

*設問の指示・指定に対する明らかな違反。たとえば英語で答えるべき問題に日本語で答えた場合は,当然,採点対象外になる。解答用紙や解答欄を間違えた場合と同じである。
*○○語から~○○語という語数の指定に対する違反。減点の程度は大学・学部によって異なるが,特に指定の語数が少ない場合には,即採点対象外になる大学もあると考えたほうがよい。
*○○語程度という指定に対する違反。元々の語数指定が曖昧なので,仮に減点はされても,極端な場合を別とすれば,採点対象外にはならないと考えてよいだろう。上下10パーセントを超えると減点され,20パーセントを超えると採点対象外になるとアドバイスしている人には,次の指摘をしておきたい。2009年に東京外語が,200語程度という指定に対する解答例を公表しているが,上限の240語をさらに20語も上回る262語であった。もちろん,他の大学にも同じことが当てはまるわけではない。その後東京外語は,2018年に同じ200語程度という指定に対して196語の解答例を公表しているが,明らかな語数不足に対する減点を明言しているものの,語数オーバーについては言及していない。(この項補足)

2-1-3 通常,減点または採点対象外となる構成・内容上のポイント

これは自由英作文のタイプに分けて考える必要がある。

①与えられたトピックについて,指示された数の理由を挙げて賛否を述べる,早稲田政経学部型。

"Read the statement below and write a paragraph giving at least two reasons why you agree or disagree with it." この場合,何らかの形で賛否を明らかにしなければゼロ点,つまり結果的に採点対象外となるか,あるいは少なくとも大幅に減点される可能性があると考えたほうがよい。いっぽう理由を一つしか挙げなかった場合は,相当な減点はされても,それが理由でゼロ点になることはまずないだろう。

※形式上は二つ(以上)理由を挙げていても,実はほとんど同じことを言っているだけであったり,相互に矛盾する理由を挙げていれば当然減点されるので,結果的に得点に差がなくなることもある。
※"appropriate [convincing] reason(s)"という指示がある(早稲田法学部,国際教養学部)かどうかで採点基準が大きく変わるわけではない。言うまでもなく,明示するかしないかだけの違いだからである。ただし "specific reason(s)"「具体的な理由」の場合は少し事情が異なる。

②与えられたトピックについて賛否を問われるが,語数以外の指示はいっさいない,2015年までの一橋大学型。

語数はかなり多め(2015年までは120~150語,2016年以降は100~130語)である。賛否を明示する必要があるのは①と同様だが,自由に意見や感想を述べるタイプの課題文も選択可能であったことからしても,採点基準として段落の数を重視することはなかったと思われる。自然な段落改行であれば,複数段落が減点対象になることもなければ,もちろん one paragraph で書いて減点されることもなかっただろう。また理由の数それ自体による減点もなかったと考えられる。ただし,構成上は two reasons が書きやすいように思われる。具体的な書き方は別項目で取り上げる。

※一橋大学の場合,実は2017年の手紙文と,2018年の記事を書く問題に限っていえば,120語程度を改行せずに一段落で書くのは不自然である。新聞記事の場合は特にそうである。おそらく実際に減点されることはなかったと思われるが,欲を言えば三段落構成くらいが望ましく,また無難でもある。ただし,このタイプの出題が2019年以降も継続するとは限らない。

③与えられたトピックや画像について,指定の語数に従って自分の意見や感想を述べるタイプ。

大阪大学や,私大自由英作文の草分け的存在である青山学院(一部の学部を除く)がこれに当たる。また東京大学も基本的にこのタイプである。ふつうは①や②のタイプよりも書きやすいが,大幅な減点あるいはゼロ点にもなるのは,与えられたテーマについて答えていないと判断された場合である。つまり,得点はトピックとの相性によって大きく左右されるため,常識と興味関心と想像力の有無が問われることになる。ただし,これは本来どのタイプの自由英作文にも言えることである。

※語数は50語程度(青山学院英米文学科A方式)から100語程度(同法学部)が一般的であり,東京外語の200語程度がこのタイプでは最も長い。長崎大学多文化社会学部は同じ200語程度だが賛否を述べる形式である。なお現在最も語数が多いのは,本格的な essay writing を課す国際教養大学の300語以上である。
※年度によって,③のタイプと賛否を述べるタイプが入れ替わる大学も少なくない。語数120~150語の埼玉大学がそうである。

④与えられた図表やグラフの読み取りを求められるタイプ。

広島大学は一貫してこのタイプである。早稲田国際教養で一度出題され,早稲田法学部でも2014年以降,三度出題されている。

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3 タイプ別自由英作文の書き方=解答例

3-1 ①+②(早稲田政経+一橋)のタイプ

※語数指定のない早稲田政経型の場合,求められる語数を解答スペースから判断する。いっぽう理由の数が指定されていない一橋型の場合は,指定された語数から構成上書きやすい理由の数を二つと考える。すると100語~120語程度の早稲田政経と100語~130語の一橋の違いはほほとんどなくなる。したがって,両者に共通する解答例を提示する。
※「できるだけ平易な文法・構文・単語・使って,平易な内容を書くようにする」というアドバイスは基本的に正しいが,相変わらず見られる「中学生レベルの単語と文法を使って,中学生レベルの内容を書けばよい」というアドバイスは,まともな解答例を提示しないから言えることである。この種の「書き方」は,国立大学や早慶レベルの私大の自由英作文には基本的に通用しない。

例題 1 2001年の一橋,2016年の英検一級,2018年の慶応経済で出題され,今後も他大学や民間英語試験でも出題が予想される 「死刑制度」をトピックとして取り上げる。 なお,ここで述べる賛否の意見は,言うまでもなく,必ずしも私個人の本音ではない。他の例題についても同様である。(この項補足)

Read the statement below and write a paragraph giving at least two reasons why you agree or disagree with it.
"Japanese government should abolish the death penalty."

 I disagree with the statement that the Japanese government should abolish the death penalty. There are two reasons for this. First, murderers must be responsible for what they have done. If a person commits a crime and does not receive an appropriate punishment, crimes will remarkably increase, and so to maintain the social order will be difficult or rather impossible. Secondly, some argue that death is too cruel a punishment, and if the judgment is wrong, the state commits the ultimate crime of killing an innocent person. However, we should and can solve this problem, for example, by more emphasis on DNA analysis. Therefore, we should not do away with the death penalty in Japan. (115 words)

※基本的な四段落構成のテンプレートに従って書いたものである。one paragraph にまとめる前の構成を確かめてみよう。なお,必ずしも出題者がこうした段落構成に基づく型通りの解答を求めているとは限らない。あえてテンプレートを用いる理由は,一定の型に従うほうが書きやすいからだけではなく,実は採点する側にとっても読みやすいからである。

[Introduction] I disagree with the statement (that the Japanese government should abolish the death penalty. There are two reasons for this.)
[Body 1] First, murderers must be responsible for what they have done. If a person commits a crime and does not receive an appropriate punishment, crimes will remarkably increase, and so to maintain the social order will be difficult or rather impossible.
[Body 2] Secondly, some argue that death is too cruel a punishment, and if the judgment is wrong, the state commits the ultimate crime of killing an innocent person. However, we should and can solve this problem, for example, by more emphasis on DNA analysis.
[Conclusion] (Therefore, we should not do away with the death penalty in Japan.)

※現在の大学入試の採点基準からすると Introduction を I disagree with the statement. だけにして that 以下を省いてもかまわないし,もちろん There are two reasons for this. はあっても無くてもよい。さらには,指定の語数が少ない場合には Conclusion を省くことも可能である。すべて省けば27語の節約になる。しかし指定の語数が多い場合には,省かないことが構成と論理の展開を明確にすると同時に,むしろ語数を稼ぐ方法として有効である。ある程度,自由英作文に取り組んできた人は,このことはすでに承知のはずである。

例題 2 次いで2006年の一橋,2015年の慶応経済,2017年の英検一級,2018年の英検準一級で出題されたテーマ「外国人労働者(移民労働者)」を取り上げる。これは現在,日本が直面する最も重要な問題と言ってもよいだろう。設問の英文は省略する。

"Japan should open its door to foreign workers."

 I disagree with the statement that Japan should open its door to foreign workers. There are two main reasons. First, Japanese companies will benefit from accepting foreign workers because they work at low wages, but this will prevent Japanese employees from earning higher wages. So it will not help the Japanese domestic economy to develop. Second, overseas workers will bring different languages, cultures or religions with them, and so they cannot easily assimilate into Japanese society. While some argue that the time has passed when borders and nationalities count, the existence of various cultures can cause severe conflicts, especially in a homogeneous island nation like Japan. In conclusion, we should not readily receive foreign laborers.(115 words)

例題 3 今度は2013年の一橋,2106年の慶応経済,2017年の早稲田政経で出題された「同性婚」を取り上げる。他大学での出題が予想されるテーマである。

"Gay marriage should be made legal in Japan."

 I agree with the statement. Firstly, many developed countries have already legalized gay marriage, and this trend is based on the idea that all people have the right to look for happiness. Of course, it is natural for different societies to have different values, cultures, and traditions. However, all men and women should enjoy equal rights as to such fundamental needs as sexual needs unless they harm other people. Secondly, even though they are a minority in Japan, the proportion of gay people is estimated at around six percent. This figure means some seven million Japanese are gays, In short, to keep gay marriage illegal could be an obstacle to the sustainability of our society. (115words)

例題 4 さらに2010年の早稲田政経,2015年の長崎大学,2018年の青山国際政経,同年の英検一級で出題された「オリンピック是非論」を取り上げる。

"The Olympic Games should be abolished."

 I agree with the statement. First, I think the modern Olympic Games, which started as sports festivals for world peace, have already completed their historical roles. Indeed, it is doubtful whether they have been for world peace because most countries have taken advantage of them to enhance their national prestige. Second, it is true they have provided us with the opportunities to enjoy the best performance of the best athletes all over the world. However, the cost of hosting them is enormous, and so it places a heavy financial burden upon the host country's people. Moreover, the construction of facilities for them often involves environmental destruction. In conclusion, now we should abolish the Olympic Games. (115 words)

例題 5 最後に,2003年の一橋後期,2011年の早稲田政経で出題された「英語公用語化」を取り上げる。ただし,一橋は "an official language" であったのに対し,早稲田政経は "the only official language" であった。このテーマは今後も出題が予想される。なお今回は語数を増やして書いてみる。

"English should be the only official language in Japan."

 I disagree with the statement. Firstly, English is the most influential and widely-used language, but why should Japanese accept English as the only official language? For each nation, the mother tongue is so closely related to its history, tradition, and culture that losing it means losing national identity. Secondly, it would take enormous time and effort for the whole of Japan to become able to use English, or to be exact, it would be impossible: it was through military conquest that another language replaced the mother tongue. Some Japanese would have much difficulty learning and using English in daily life, and between us there would be a new divide caused by this. Summing up, we should not make English the only official language of Japan. (125 words)

※賛成,反対どちらの立場が書きやすいかの判断を誤らないこと。
※挙げる論拠=理由や具体例をメモ書きし,全体の構成を考えてから書き始めること。
※語数や段落の指定に注意すること。ケアレス・ミスを最小限に止めること。

3-2 大学公表 問題と模範解答例(秋田大学)

※正解・解答を公表する数少ない大学の一つである秋田大学の出題の中から,「賛否を論じる」タイプの2016年の問題と,大学が公表している模範解答例を掲載する。 このトピックは今後も他大学で出題が予想されるので,語数80語程度の場合の参考にしてほしい。

下記の主張に賛成か,反対か。どちらの立場かを明らかにした上で,そう考える理由を2つあげ,80語程度の英語で書け。

“Use of any type of mobile phones should be prohibited for children under age 12.”

賛成
I agree with this opinion. Children under age 12 cannot deal with problems properly. For example, they cannot solve online bullying by themselves. Trying to solve it by themselves could make the situation even worse. Besides, they cannot control their desires yet. If they use a mobile phone unsupervised, they could become dependent on it. They need someone to protect them from such danger. Therefore, it is good for them to prohibit the use of any type of mobile phones totally. (80 words 実際は81語)

反対
I disagree with this opinion. First, children under age 12 also must live in this society. That is to say, they have to deal with a lot of information. To avoid troubles in future, they should be familiar with mobile phones from a young age. Secondly, it will be the most useful tool to cultivate their communication skills and stimulate their interest if used properly. So, I think children should be permitted to have mobile phones if parents or teachers can control the situation. (84 words)

※なお形式について特徴的なのは,最初に日本語で「賛成・反対」を書くことと,一行目の字下げがないことである。(1.29)

3-3 自由に自分の意見を述べるタイプ

※一般的には賛否を論じるタイプよりも書きやすいが,逆に自由度の高いこのタイプを苦手とする人もいる。そいう人は型通りの四段落構成をうまく活用すると書きやすくなることがある。ただし,型にこだわると,かえって書きにくくなる人には薦めない。

例題 1 2013年東京大学の問題(B),語数50~60を大阪大学と同じ70語程度で書いてみる。

"これまで学校や学校以外の場で学んできたことのなかで,あなたが最も大切だと思うことは何か。またそれはなぜか。70語程度の英語で答えなさい"

 The most important thing I have learned in my life is that everyone has both merits and demerits. Through various relationships with many friends in schools, I have found they can do some things well but cannot do other things well, however hard they work. That has made me realize that even if people's capacities are unlimited, their abilities are limited. It is true for me. So this is the most significant lesson I have learned. (76 words)

※これを四段落に分けて書いてみる。

[Introduction} The most important thing I have learned in my life is that everyone has both merits and demerits.
[Body 1] Through various relationships with many friends in schools, I have found they can do some things well but cannot do other things well, however hard they work.
[Body 2] That has made me realize that even if people's capacities are unlimited, their abilities are limited. It is true for me.
[Conclusion] So this is the most significant lesson I have learned. (2.16)

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