和文英訳演習

 
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(9.6.2017 更新)

母国語の場合でも,通常,書く力は読む力の数分の一程度しかない。したがって,受験生に限らず英語学習者の多くが和文英訳英作文を高く遠い目標と考えがちである。しかしこれが当てはまるのは,同レベルの英語を読み・書く場合のことである。実際には,相当にレベルの高い英作文問題であっても,出来上がった英訳を読むのに苦労することはまずない。そもそも自分が読めない英語を書けるはずもない。つまり高度な英語を書くにはそれ以上に高度な読解力が必要だが,平易な英語を書くには,それ相当の読解力があれば足りるとということである。いずれにしても和文英訳の支えとして英文和訳の力が必要なことは間違いない。読解力の重要性を強調しすぎることはない。このことを確認した上で,本題の和文英訳演習に入ろう。英作文に必要な心構えについてはすでに出尽くした感があるが,もう一度確認しておく。

1.英作文は英借文である。そもそも,普通の受験生が外国語である英語を自分のオリジナルな表現を使って書くなど10年どころか,20年早い。自分が使える英語の表現(単語・文法事項・構文・相関語句・イディオム)をどれだけ身につけるかである。そう聞いて大変だと思う人は,これは何も英作文に限らない,どんな出題形式であれ英語の試験で点を取るためにはもちろん「聞く・話す」にも必要なことばかりである。

2.和文英訳は,語句対応ではなく意味対応で書く。つまり,表現対応ではなく内容対応で書く。英文和訳と同様,和文英訳の解答が一つしかないなんてことはありえない。答えは十人十色,自分が自信を持てる英語を使って,ほぼ近似の内容を書けばよい。そこで和文英訳の前提として日本語の解釈と言い換え,いわゆる「和文和訳」が重要になる。和文和訳という考え(言葉)を嫌う人(故伊藤和夫師等)もいるが,そういう人は元々言語能力が高いので,この作業をほぼ無意識のうちに行なっているだけである。

3.和文英訳の実践的なポイントを以下に挙げておく。

●日本語と英語では省略のパターンが違う。日本語では珍しくない主語の省略は,英語では原則として許されない。英訳する際に,省かれている主語を取り違えるのは,かなり初歩的なミスである。

●少しレベルの高い和文英訳になると,修飾語句がどの部分を修飾しているのかを取り違える誤りは珍しくない。特に日本語の読点に惑わされることが少なくない。たいていは,出題者に日本語のセンスが欠けているだけのことだが,和文英訳の出題者がこれを意図的に狙ってくる場合もあり,国語力にあまり自信のない人は要注意。

●日本語では省くのが普通でも英語では熟語は別として通常,省けないのが所有格

●和文英訳において日本人最大の弱点とも言えるのは冠詞であろう。もちろん,名詞の可算と不可算の知識がからんでくるので一筋縄ではいかない。正誤問題等でも狙われる代表的な不可算算名詞は,やはり覚えておこう。しかし和文英訳の場合,日本語の文脈からは特定とも不特定とも取れるケースが少なくないので,イディオム以外は theを付けて英訳すのが最後の手である。可算・不可算,単数・複数を問わず,特定であれば定冠詞を付けられることは言うまでもない。また,フォーマルな書き言葉では,特定でなくても the+単数形を用いる例は少なくないので,英作文の採点者としても減点しにくいことになる。ただし明らかに口語表現の和文英訳には,この手は使えない。

●言うまでもなく英語の文型と文構造を決めるのは動詞である。大きく減点される,文脈の崩れた英文を書かないためには,自動詞か他動詞かに始まって,目的語は1つか2つか,Oは動名詞かto不定詞か,SVOCで使えるか,Cは動詞の原形かto不定詞か等,基本動詞の語法は知っていなければならない。こう書くと大変なことのように聞こえるが,平均以上の英語力のある受験生ならほとんどの人が知っている程度の知識に過ぎない。それを実際に英作文を書くことによって自覚的なレベルに定着させればよい。これ以外によく犯すミスは,

●単数形の主語を受ける3単現のSの脱落,少しセンテンスが長くなったときの名詞の単数と複数の混同,つまり前出の名詞を受ける代名詞の誤り等があるが,これらは正誤問題で狙われるポイントでもある。特に長めの和文英訳では代名詞には注意したい。上記のすべてに共通することだが,心に留めておかなければならないのは,当然のことながら,入試の和文英訳英作文の採点は,原則として,加点法ではなく減点法だということである。したがって,部分的にどんなに気の利いた表現を使いこなそうと,ケアレスミスを重ねれば,たちまち得点はゼロに近づいてしまう。名詞節と副詞節,接続詞と前置詞の取り違えなど,文全体に関わる構文上の決定的なエラーがあれば,はじめから得点はほとんど期待できない。したがって,洒落た表現や,凝った言い回しで英作文の点を稼ごうなどと考えてはいけない。それは極めて高次元の争いになった場合にのみ考慮されることである。

●教養あるネイティヴ並の英語表現が自然に出てくるレベルの人は別として,分詞構文はもちろんのこと,名詞を修飾する形容詞用法の分詞ですら多用する必要はない。ごく基本的な接続詞や関係詞を用いれば,構文上は, ほとんどの日本語を英訳することが可能である。(ただし,英文としての完成度にも配慮する上級篇では,簡潔な英語を書くことを重視しているが,)やはり言い換えに苦労する単語や熟語(natural resources, environmental pollution, in terms of, etc.)を覚えるほうがはるかに重要である。英文和訳と同様,和文英訳英作文の最後の決め手はやはり単語力である。

●最後に,日本人が和文英訳の際に最も注意すべき文法事項を指摘しておく。時制と仮定法である。そもそも時を無視して成り立つ英語表現は存在しない。一方日本語は,時の表現に間しては,文脈依存性がきわめて高く,絶対的な時制の指標は存在しない,と言っても過言ではない。仮定法と直接法(事実を事実として述べる表現)の区別もまた文脈次第である。英語ではこの両者をはっきり区別するが,日本語には仮定法固有の表現形式もまた存在しない。このことが,準動詞や関係詞などを習得している日本人にとって和文英訳英作文の最大の落とし穴である。

前置きが長くなったので,和文英訳の問題演習に入ろう。ここまで目を通してくれた人はすでに気づかれたはずですが,対象はあくまでも難関大学受験生です。したがって,基本問題と銘打っていても,それは難関大学受験レベルでの基本であり,本当に基礎レベルまで遡るという意味の基本ではありません。したがって基本英作文を基本-標準英作文とし,標準-応用英作文の一部を応用-上級英作文に回して,さらに何題か付け加えていきます。現在,自由英作文が主流となり,京都大学等一部の大学しか上級レベルといえる和文英訳英作文を出題しなくなっていますが,本当に英語を書く力を求められるのは和文英訳型の英作文であることは間違いありません。少数とはいえ,先々本格的な英語力を必要とする人は英語を書く力を鍛えることを忘れずに。細かい語句の解説を付す代りに,複数の解答例を挙げておくので,自分が使えると思う表現を,音読・筆写して身につけてほしい。英作文の基本はあくまでも英借文である。

なお,2016年7月から,最近(2011年以降)の京都大学,大阪大学等難関大学入試問題の解答例を,別ページ 和文英訳問題-難関大学英作文解答例で出題大学別に順次掲載しています。志望校対策に活用して下さい。

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